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エンジンオイルレベルの点検
オイルサンプ右側の点検窓(1)からエンジンオイルレベルを点検します。
イグニッションスイッチをOFFにした後、オイルレベルが安定するまで数分間待ちます。 エンジンオイルレベルの点検時は、車両を完全に垂直に保ち、エンジン停止後にエンジンが暖まっている状態で行ないます。
エンジンオイルはMINとMAXマーク間になければなりません。 オイルレベルが低い場合は充填します。 フィラープラグ(2)を取り外し、既定レベルまで規定オイルを補充してください。
フィラープラグを取り付けます。
エンジンオイルおよびフィルターカートリッジの交換
参考
エンジンオイルは、エンジンが暖まっている状態(およびエンジン停止状態)で交換してください。暖まっている状態ではオイル粘度が低くなり、オイルを素早くかつ完全に抜き取ることができます。
 
オイルパンのドレンプラグ(3)を取り外し、オイルを抜き取ります。
警告
オイルおよびフィルターカートリッジは環境保護規制に従って廃棄してください。
 
ドレンプラグのマグネット部から金属粉を取り除き、シール(A) と共にオイルパンに取り付けます。
規定トルクで締め付けます(セクションC3、エンジン締め付けトルク一覧表)。
市販のフィルターレンチを使用して、オイルサンプからフィルターカートリッジ(4)を取り外します。
重要
使用済みのカートリッジを再使用してはいけません。
 
シールにエンジンオイルを塗布し、新品のカートリッジ(4)を取り付けます。
参考
フィルターカートリッジ(2)を取り付ける前に、エンジンオイルを充填しておくと、規定のレベルに達するため上記の作業を行わなくても済みます。
カートリッジを正しい位置に取り付け、規定トルクで締め付けます(セクションC3、エンジン締め付けトルク一覧表)。
エンジンオイル交換の際、2回に1回はオイルインテークメッシュフィルターを清掃してください。
外側のプラグ(5)を緩めます。
メッシュフィルター(7)を緩め、取り外します。
ガソリンおよび圧縮エアを使用してメッシュフィルターを清掃します。この時フィルターのメッシュ部分を損傷しないよう注意します。
メッシュフィルター(7)、プラグ(5)上のシール(6)を取り付け、規定トルクにて締め付けます(セクションC3、エンジン締め付けトルク一覧表)。
フィラープラグ(2)を取り外し、規定オイルを点検窓のMAXのマークまで注入します(セクションC2、燃料および各種オイル)。
フィラープラグ(2)を取り付け、エンジンを数分間アイドリング運転します。
オイル漏れの有無を点検します。エンジンを始動して数秒後にインストルメントパネルのオイルプレッシャー警告灯が消灯することを確認します。 オイルプレッシャー警告灯が消灯しない場合は、エンジンを停止して故障原因を追求します。
数分後エンジンオイルレベルを点検し、必要に応じてMAXレベルまで補充します。
取り外したすべての部品を取り付けます。
バルブクリアランスの点検
セクションN4.1の指示に従ってください、オープニング/クロージングバルブクリアランスの点検
バルブが閉じている状態(休止位置)で、オープニングロッカーアームとシムの間にフィラーゲージを挿入して、クリアランスを点検します。クリアランスが以下の規定値内にあることを確認します。
クリアランスは、以下の規定値内になければいけません。
 
バルブが閉じている状態(休止位置)で、クロージングロッカーアームとシムの間にフィラーゲージを挿入して、クリアランスを点検します。クリアランスが以下の規定値内にあることを確認します。
 
クリアランスが規定値外でも、測定を行い調整します(セクションN4.1、オープニング/クロージングバルブクリアランスの点検)。
バルブクリアランスの調整
セクションN4.1の指示に従ってください、オープニング/クロージングバルブクリアランスの点検
エアフィルターの交換および清掃
エアフィルターは定期メンテナンス一覧表に記載されている交換時期に従い交換して下さい(セクションD3)。
フューエルタンクを持ち上げます(セクションL2、フューエルタンクの取り外し)。
エアフィルターボックスの両サイドからカバークリップ(1)を外します。
カバー(2)を取り外します。
フィルターカートリッジ(3)を外します。
圧縮エアでフィルターカートリッジを清掃するか、または交換してください。
重要
エアフィルターが詰まると、吸気量およびエンジン出力が低下して燃料消費量が増加し、スパークプラグに汚れが堆積します。 エアフィルターを取り外した状態で、エンジンを始動させてはいけません。 エンジン内に異物が混入し、エンジンが損傷するおそれがあります。
 
フィルターカートリッジを、フィルターボックスに取り付け、取り外したすべての部品を元の位置に取り付けます。
重要
湿気や埃の多い場所で車両を使用する場合、フィルターカートリッジは頻繁に交換する必要があります。
ブレーキフルードの交換
警告
ブレーキフルードが塗装面に付着すると、塗装面を損傷します。また、皮膚や目にフルードが付着すると重傷を負う恐れがあります。万一、皮膚や目に付着した場合は、大量の流水で付着部分を十分に洗浄してください。
フロントブレーキ回路へのフルードの注入
スクリュー(1)を緩めて、フロントブレーキフルードリザーバー(A)からダイヤフラム付きカバーを取り外します。
ブリードバルブ(2)に透明のチューブを取り付け、チューブ端部を下に置いた容器に浸けます。
リザーバー(A)内のフルードを抜き取ります。
リザーバー(A)のMAXレベルまで新品のフルードを注入します。
ブレーキレバーを2、3回操作し、回路に圧力がかかる様にします。
レバーをハンドル側に引いた状態を保ちます。
ブリードバルブ(2)を緩め、フルードを流出させます。
警告
フルードを注入する際、回路内に気泡が出来ないように、常にフルードをMINレベル以上に保つようにします。
 
出てくるフルードの色が変わるまで、ブリードバルブ(2)から流出させます。
ブリードバルブを規定トルクで締め付け(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)、適切なレベルまでフルードを補充します。
参考
同様の作業を両キャリパーで行います。
リアブレーキ回路へのフルードの注入
リアブレーキフルードリザーバー(B)キャップ(3)を緩めます。
ブリードバルブ(4)に透明のチューブを取り付け、チューブ端部を下に置いた容器に浸けます。
リザーバー(B)内のオイルを抜き取ります。
リザーバー(B)のMAXレベルまで新品のフルードを注入します。
ブレーキペダルを2、3回操作し、回路に圧力がかかる様にします。
ペダルを踏んだ状態を保ちます。
警告
フルードを注入する際、回路内に気泡が出来ないように、常にフルードをMINレベル以上に保つようにします。
色の違うフルードが出てくるまで、ブリードバルブ(4)から流出させます。
ブリードバルブ(4)を規定トルクで締め付け(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)、適切なレベルまでフルードを補充します。
ブレーキ回路からのフルードの抜き取り
警告
ブレーキフルードが塗装面に付着すると、塗装面を損傷します。また、皮膚や目にフルードが付着すると重傷を負う恐れがあります。万一、皮膚や目に付着した場合は、大量の流水で付着部分を十分に洗浄してください。
 
ダイヤフラム付きカバー(1) をフロントリザーバー(A) から、キャップ(3) をリアリザーバー(B)から、それぞれ取り外します。
市販のブレーキブリーダーをフロントブレーキキャリパーブリードバルブ(2)またはリアブレーキキャリパーブリードバルブ(4)に接続します。
参考
市販のブリーダーを使用する場合には、メーカーの使用説明書をよく読んで下さい。
 
ブリードバルブを緩め、ブリーダーを使用してポンピングし、回路からフルードを完全に抜き取ります。
ブリーダーが入手できない場合は、透明なプラスチックチューブをフロントキャリパーブリードバルブ(2)またはリアキャリパーブリードバルブ(4)に接続します。ホースのもう一方の端を床に置いた容器に挿入し、使用済みのブレーキフルードを回収します。
ブリードバルブを1/4回転緩めます。
すべてのブレーキフルードが回路から完全に抜き取られるまで、ブレーキレバー(またはペダル)を操作します。
各ブレーキキャリパーでこの作業を実施します。
ブレーキ回路へのフルードの注入
警告
ブレーキフルードが塗装面に付着すると塗装を損傷します。また、皮膚や目に付着すると非常に危険ですので、万一、付着した場合は、大量の流水で付着部分を十分に洗浄してください。
 
リザーバー(A)または(B)に、新品の規定フルードを注入します(セクションC2、燃料および各種オイル参照)。
重要
次の作業中は、常にリザーバー内のフルードを規定レベルに保ってください。また、透明プラスチックチューブの端部は、回収したブレーキフルードに常に浸かっている必要があります。
 
ブレーキレバー、またはペダルを数回操作し、回路にフルードを注入し、エアを抜き取ります。
 
ブリーダーをブリードバルブ(2)、(4)に接続します。
参考
市販のブリーダーを使用する場合には、メーカーの使用説明書をよく読んで下さい。
 
ブリーダーをポンピングし、ブリードバルブ(2)または(4)を緩めます。フルードレベルが常にMINよりも上にあることを確認します。
ブリードバルブに接続したプラスチックチューブ内に気泡が見えなくなるまで、この作業を繰り返します。
ブリードバルブ(2)または(4)を規定トルクで締め付け、固定します(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
ブリーダーが入手できない場合は、透明なプラスチックチューブを前記のフルード抜き取り作業時と同じようにブリードバルブに接続します。
ブリードバルブを1/4回転緩め、フルードがブリードバルブから出始めるまでブレーキレバー、またはペダルを操作します。
レバーをいっぱいまで引くか、またはペダルをいっぱいまで踏み込み、ブリードバルブを最低1/4回転緩めます。
数秒間待ち、ブレーキレバー(またはペダル)をゆっくりと放し、ブリードバルブ(2)または(4)をしっかり閉めます。
重要
ブリードバルブを完全に締め付けるまでブレーキレバー(またはペダル)を放してはいけません。
 
プラスチックチューブから気泡が出なくなるまでこの作業を繰り返します。
ブリードバルブからのエア抜き作業は、1度に1つのバルブずつ行なってください。
 
ブリードバルブ(2)または(4)を規定トルクで締め付け(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)、保護キャップを取り付けます。
フルードレベルを調整してから、スクリュー(1)を締めます。カバーをリザーバー (A) に、キャップ(3)をリザーバー(B)に、それぞれ取り付けます。
クラッチフルードの交換
警告
クラッチフルードには腐食性があり、塗装を損傷します。また、目や皮膚に付着すると危険ですので、注意してください。万一付着した場合は、大量の流水で付着部分を十分に洗浄してください。
 
スクリュー(2)を緩めて、クラッチフルードリザーバー(A)からダイヤフラム付きカバー(1)を取り外します。
ブリードバルブ(3)に透明のチューブを取り付け、チューブ端部を下に置いた容器に浸けます。
 
リザーバー(A)内のフルードを抜き取ります。
リザーバー(A)のMAXレベルまで新品のフルードを注入します。
ブレーキレバーを2、3回操作し、回路に圧力がかかる様にします。
レバーをハンドル側に引いた状態を保ちます。
ブリードバルブ(3)を緩め、フルードを抜き取ります。
警告
フルードを注入する際、回路内に気泡が出来ないように、常にフルードをMINレベル以上に保つようにします。
 
色の違うフルードが出てくるまで、ブリードバルブ(3)から流出させます。 ブリードバルブ(3)を規定トルクで締め付け(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)、適切なレベルまでフルードを補充します。
クラッチ回路からのフルードの抜き取り
警告
クラッチフルードは塗装を損傷します。また、目や皮膚に付着すると大変危険ですので、万一付着した場合は、大量の流水で付着部分を十分に洗浄してください。
 
保護キャップを取り外し、ブリードバルブ(3)が見えるようにします。
トランスミッションユニットのブリーダーバルブ(3)をブリーダーに接続します。
参考
市販のブリーダーを使用する場合には、メーカーの使用説明書をよく読んで下さい。
 
ブリードバルブを緩め、ブリーダーを使用してポンピングし、回路からフルードを完全に抜き取ります。
ブリーダーが入手できない場合は、透明なプラスチックホースをブリードバルブ(3)に接続します。ホースのもう一方の端を床に置いた容器に挿入し、使用済みのクラッチフルードを回収します。
ブリードバルブを1/4回転緩めます。 スクリュー(2)
を緩めて、クラッチフルードリザーバー(A) からダイヤフラム付きキャップ(1)を取り外します。
すべてのフルードがクラッチ回路から完全に抜き取られるまでクラッチレバーを操作します。
回路からフルードを完全に抜き取るために、3本の固定スクリュー(4)を緩め、トランスミッションキャップを取り外します。
内部のOリング(6)を紛失しないよう気を付けながら、クラッチユニット(5)を引き抜きます。
ピストンを押し込み、ユニット内部に残ったフルードを全て流出させます。
キャップを取り付け、規定トルクで固定スクリュー(4)を締め付けます(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
規定トルクでブリードバルブを締め付けます(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
クラッチ回路へのフルードの注入
警告
クラッチフルードは塗装を損傷します。また、目や皮膚に付着すると大変危険ですので、万一付着した場合は、大量の流水で付着部分を十分に洗浄してください。
 
新品の規定フルード(セクションC2、燃料および各種オイル)をリザーバー(A)に注入します。
重要
次の作業中は、常にリザーバー内のフルードを規定レベルに保ってください。また、透明プラスチックチューブの端部は、回収したブレーキフルードに常に浸かっている必要があります。
 
クラッチレバーを数回操作し、回路にフルードを注入し、エアを抜き取ります。
ブリーダーをブリードバルブ(3)に接続します。
参考
市販のブリーダーを使用する場合には、メーカーの使用説明書をよく読んで下さい。
 
ブリーダーをポンピングし、ブリードバルブ(3)を緩めます。フルードレベルが常にMINよりも上であることを確認します。
ブリードバルブに接続した透明プラスチックチューブ内に気泡が見えなくなるまで、この作業を繰り返します。
ブリーダーが入手できない場合は、透明なプラスチックチューブを抜き取り作業時と同じようにブリードバルブ(3)に接続します。
ブリードバルブ(3)を1/4回転ゆるめ、フルードがブリードバルブ(3)から出始めるまでクラッチレバーを操作します。
レバーをいっぱいまで引き、ブリードバルブを1/4回転以上緩めます。
数秒間待ち、レバーをゆっくりと放しながらブリードバルブ(3)を閉めます。
重要
ブリードバルブを完全に締め付けるまで、クラッチレバーを放してはいけません。
 
プラスチックチューブから気泡が出なくなるまでこの作業を繰り返します。
ブリードバルブ(3)を規定トルクで締め付け(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)、保護キャップを取り付けます。
MIN マークの3 mm上の位置までフルードを注入します。
リザーバー(A) にダイヤフラム付きキャップ(1)を取り付け、スクリュー(2)を締めます。
ステアリングベアリングの遊び調整
ハンドルバーに過度の遊びがある場合、またはフォークに軸方向のガタがある場合は、ステアリングベアリングの遊びを調整する必要があります。以下の手順に従って点検します:
スクリュー4本(1)を緩め、Uボルト2個(2)を取り外してから、ハンドルバーを外します。
フォークレッグクランプ近くにある、ステアリングヘッドスクリュー(3)を緩めます。
ステアリングヘッド~ステアリングチューブ固定クランプスクリュー(4)を緩めます。
専用ツール(部品番号:88713.1058)で、調整リングナット(5)を規定トルクで締め付けます(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
緩めたスクリュー全てを規定トルクで締め付けます(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
ハンドルバーを元の位置に配置し、2つのクランプ(2)を取り付け、4本のクランプ固定スクリュー(1)を規定トルクで締め付けます(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
チェーン張力の調整
チェーンが一番引っ張られた状態になるまで、車体をゆっくりと動かします。
サイドスタンドを使用し、車両を立てます。
スイングアームの長さの中間点(貼られたラベル参照)を、指で押し上げます。
チェーン下部が25~27 mm動く事を確認します。
張力を調整するには、以下の手順に従ってください:
ホイールシャフトのナット(1)を緩めます。
張力を増すには、スイングアームの両サイドにあるスクリュー(2)を、両方とも同じ程度に時計回りに回して締めます。また、減らす場合には、反時計回りに回します。 緩める場合には、ホイールを前に押してください。
重要
チェーンが必要以上に緩んでいると、トランスミッション部品の早期摩耗の原因となります。
 
両サイドのスイングアーム上にある参考マークが合致しているかをチェックし、ホイールアライメントを行います。
ホイールシャフトナット(1)を規定トルクで締め付けます(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
テンション調整スクリュー(2)を規定トルクで締め付けます(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
リアチェーンスプロケット~フランジ固定ナット(3)がしっかり締まっているか確認します。 この作業は、反対側から8 mm レンチを差し込み、ボルトを固定する事によってホイールを取り付けたままでも実施できます。
ナット(3)を交換した場合は、ネジロック剤を塗布してから規定トルクで締め付けます。(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
ブレーキパッドの摩耗点検/交換
警告
ブレーキフルードが付着すると、塗装面が損傷します。また、皮膚や目に付着すると重傷を負う恐れがあります。万一、皮膚や目に付着した場合は、大量の流水で付着部分を十分に洗浄してください。
重要
新品のパッドを装着した場合は、パッドの摩擦材を完全になじませるため、最初の約100 kmを走行するまでは必ず慎重に慣らし運転を行なうよう(フロントブレーキを慎重に操作するよう)ユーザーに伝えてください。
フロントブレーキの摩耗の点検
スクリュー(1)を緩め、フロントブレーキキャリパーをフォークから取り外します。
パッドの溝を点検し、表面の磨耗状態をチェックします。
重要
片方のパッドのみが摩耗している場合でも、両方のパッドを交換してください。
 
以下の手順に従って、ブレーキパッドを交換します。
パッド固定ピンからスプリットピン(2)を取り外します。
ブレーキパッドを押し割って、キャリパーピストンをハウジング内に押し込みます。
外側からブレーキパッド固定ピン(3)を取り外します。
磨耗したパッド(4)をスプリング(5)から外し、抜き取ります。
参考
表面が擦れて光っている、またはガラス化しているパッドは交換します。
 
新品パッドとスプリング (5) 、(6)を取り付けます。 位置決めピン (3) を取り付け、スプリットピン(2)で固定します。
パッドがピストンと一緒に動くようになるまで、ブレーキレバーを繰り返し操作します。
マスターシリンダーリザーバー内のブレーキフルードレベルがMINマーク以下でない事を確認し、必要に応じて以下の手順に従いフルードを補充します。 ハンドルを動かしてリザーバーを水平にします。
2個のクロスヘッドスクリュー(6)を外し、リザーバーカバーを取り外します。
ダイヤフラム(7)をリザーバーから取り外します。
指定のフルードをMAXのレベルまで注入します。
取り外した部品を取り付けます。
リアブレーキパッドの摩耗点検
キャリパー間のスロットからパッドの摩耗状態を点検します。パッドの摩擦材が1 mm以上あるか点検します。
重要
片方のパッドのみが摩耗している場合でも、両方のパッドを交換してください。
 
以下の手順でブレーキパッドを交換します。
キャリパー固定ピンから、キャリパー内側のスプリットピン(1)を取り外します。 ブレーキパッドを押し割って、キャリパーピストンをハウジング内に押し込みます。 外側からブレーキパッド固定ピン(2)を取り外します。
キャリパー間にあるブレーキパッド固定クリップ(3)を取り外します。 摩耗したパッドを取り外します。
参考
表面が擦れて光っている、またはガラス化しているパッドは交換します。
 
新品のパッドおよびクリップ(3)を挿入します。 固定ピン(2)を差し込み、スプリットピン(1)の端部(A) をホイール側に向け、固定します。
パッドがピストンと一緒に動くようになるまで、ブレーキペダルを繰り返し操作します。
リザーバーレベル(4)がMIN とMAXのマークの間にあることを確認します。 このレベルに達していない場合は、リザーバーキャップ(4) を緩めてフルードを補充します。
参考
パッドの取り外しが困難な場合は、キャリパーを取り外してください(セクションG3、フロントブレーキシステムの取り外しおよびセクションG6、リアブレーキシステムの取り外し参照)。
警告
ブレーキキャリパーは重要な保安部品です。セクションG「ホイールーサスペンションーブレーキ」をよく読み、ブレーキキャリパー固定スクリュー取り付けの際は規定トルクに特別の注意を払って下さい(セクションC3、フレーム締め付けトルク一覧表)。
スロットルケーブルおよびチョークケーブルの調整
重要
スロットルケーブルおよびチョークケーブルの調整は、スロットルボディの調整に影響を及ぼす可能性があります。 セクションD5の「アイドリング調整」の記載を参照して下さい。
 
スロットルグリップは、ハンドルをどの位置に動かしても、常に2~4 mmの遊び(スロットルグリップの外周部で測定) が必要です。
グリップのアジャスター(1)を回すと、微調整することができます。
スロットルケーブルの大きい調整をする場合は、スロットルボディ右側にあるアジャスター(2)を使用します。
キャップを取り外し、ロックナット(3)を緩めてアジャスター(2)を回し、適切な値に調整します。
ロックナットを締め付け、キャップを取り付けます。
チョークケーブルを調整するには、ハンドルバー上のコントロールレバーを全開まで回し、プレート(6)が最端部にふれているか確認します。
この状態でのエンジン回転数が2000rpmであることを確認します。回転数はアジャスター(7)で調整します。
スロットルケーブル調整と同様に、ロックナット(5)を緩め、アジャスター(4)を回します。
スロットルとチョークケーブルのアウターシースの状態を定期的に点検します。 プラスチック製の外部シースに損傷や亀裂があってはいけません。
スムーズさを保つため、ケーブル両端には定期的に推奨グリースを塗布します。
スロットルを操作して、コアケーブルがスムーズに動くことを確認します。スムーズに動かない場合は、ケーブルを交換します。
スロットルケーブルにグリースを塗布する場合は、2個の固定スクリュー(9)を外し、ケーブルカバー(8)を取り外してください。
ケーブル端部(10)およびプーリーにグリースを塗布します。
カバー(8)のスライダー(A)にケーブル(10)を挿入し、慎重に取り付けます。
2個のスクリュー(9)を締め付けてカバーを固定します。
ギアチェンジペダルおよびリアブレーキペダルの位置調整
ギアチェンジペダルおよびリアブレーキペダルとフットぺグとの間隔は、好みに応じて調整することができます。
以下の手順に従って、ギアチェンジペダルの位置を調整します。
ロッド(1)を定し、ロックナット(2)、(3)を緩めます。
参考
ロックナット(2)は逆ネジです。
 
ロッドの六角形の部分にレンチを取り付けてロッド(1)を回し、ギアチェンジペダルを好みの位置に調整します。
2個のロックナットをロッドに締め付けます。
以下の手順に従って、リアブレーキペダルの位置を調整します。
ロックナット(4)を緩めます。
ペダルストローク調整スクリュー(5)を回して、リアブレーキペダルを好みの位置に調整します。
ロックナット(4)を締め付けます。
ブレーキ操作を始める前に、手でペダルを操作して1.5~2 mmの遊びがあるか点検します。
遊びが規定値以外の場合は、以下の手順に従って、ブレーキシリンダーコントロールロッドの長さを調整します。
ブレーキシリンダーコントロールロッドのロックナット(7)を緩めます。
ペダルの遊びを多くする場合はロッドをフォーク(6)へさらに締め込み、遊びを少なくする場合はロッドを緩めます。
ロックナット(7)を締め付け、ペダルの遊びを点検します。
リアショックアブソーバーの調整
アジャスター(1)は、右側のスイングアーム~ショックアブソーバー固定位置下部に配置され、伸び側(リバウンド)の油圧ブレーキを調節します。
リアショックアブソーバー上部のリングナット(2)、(3)を使用して、スプリングプリロードを調整します。
時計回り方向にアジャスター(1)を回すとダンピングが強くなり( H )、反対方向に回すと弱くなります(S)。
標準設定:
アジャスター(1)が完全に閉まっている状態 (時計回り方向) から、18クリック緩めます。
スプリングプリロードの設定値を変更する場合は、付属のピンレンチを使用してアッパーリングナット(2)を緩めます。 ロアリングナット(3)を締めるとプリロードは増加し、緩めると減少します。
警告
プリロード調整リングナットを回すときは、必ず規定のレンチを使用してください。レンチに圧力をかけるときは、レンチのピンがリングナットの穴から外れないよう注意してください。 ピンが外れると反動で手が車両に当たり、怪我をする恐れがあります。 小さすぎるレンチまたはハンドルが短いレンチは使用しないでください。
スプリングの長さ(標準):157mm
警告
ショックアブソーバーには高圧ガスが含まれています。経験の無い者が不用意に分解すると大変危険です。
重要
パッセンジャーと荷物を積む時は、適切なハンドリング状態を保つため、リアショックアブソーバーのスプリングプリロードを最大にセットします。 これに伴い、リバウンドダンピングの調整も必要となる場合があります。
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